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世界が注目するテキスタイルデザイナー 須藤玲子、過去最大の個展を香港のアートセンターCHATにて開催

 

 

かつての紡績工場をリノベーションした建物の中にオープンした香港のアートセンターCHATにて、日本のテキスタイルデザインの第一人者である須藤玲子の展覧会を開催。

「須藤玲子の仕事―NUNO のテキスタイルができるまで」は、11月24日(日)より。

アーティスティック・ディレクターにライゾマティクス・アーキテクチャーの齋藤精一を迎え、映像や音を組みあわせたインスタレーションによって、 須藤のクリエイションの全貌に迫る。

 

 

 

 

職人・工場との協働作業 が可能にする NUNOのクリエイション

東京、 六本木にあるテキスタイルデザインアトリエ、 NUNOのデザインディレクターとして、 須藤はユニークなテキスタイルを日本の職人や工場と共に作り上げてきた。

コットンやシルク、 ウールやポリエステルといった従来の繊維に加え、 和紙を使用したり、 実験的な製造工程を職人と開発するなど、 その独自の試みによって生まれたテキスタイルの数々は、 ニューヨーク近代美術館やロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館といった主要な美術館・博物館で展示、 コレクションをされている。

須藤はそのデザインの仕事を通じて、 現場の職人とともに、 存続の危機に瀕している日本のテキスタイル生産の技術や機械の可能性を拡張してきた。

近年とりわけ注目が高まっているテキスタイルの再利用についてもユニークな方法で取り組み、 廃棄される予定だったテキスタイルを新たに加工しなおし、 新しいデザインとして発表している。

このような須藤のテキスタイルは、 ファッションやインテリア、 ホテルや公共施設にいたるまで、 幅広く用いられている。

展示風景 こいのぼりなう!、 国立新美術館、 東京、 2018年 写真提供:須藤玲子/NUNO、 東京 撮影:加藤健

 

 

 

 

めて 公開 される アイデア の源泉 から 制作の プロセス まで

須藤はこれまでも世界各国の美術館で展示をおこなってきたが、 アイデアの源泉からスケッチ、 素材、 製造過程までをつまびらかにする試みは初。

展覧会は布と映像、 音が織りなす、 織り機によるパフォーマンスが行われているような内容となり、 テキスタイルの展覧会としても画期的な展示方法となる。

展覧会オープンから2週間は、 一般来場者が参加できるNUNOのファブリックを使ったワークショップや、 須藤から伝授された布の染色のワークショップも開催。

 

 

 

会場は紡績工場跡地にオープンしたアートセンター CHAT

CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile)は香港の荃湾(チェンワン)に今年3月にオープンした、 紡績工場跡地をリノベーションした文化とビジネスの複合施設The Mills(サ゛・ミルス゛)の中にあるアートセンター。

その企画展第3弾としてテキスタイルデザイナーの須藤玲子の個展を開催。

本展はライゾマティクス・アーキテクチャーの齋藤精一をアーティスティック・ディレクターに迎え、 須藤がデザインしたテキスタイルが、 どのような製造工程を経て作り出されるのか、 映像や音をとりいれたインスタレーションで見せるほか、 須藤の手書きのスケッチやドローイング、 テキスタイルの原料や作品のプロトタイプなども公開。

また、 東京、 六本木にある国立新美術館で2018 年に展示され大きな反響を呼んだ、 須藤のテキスタイルによるこいのぼりも、 フランスのデザイナー、 アドリアン・ガルデールの新しい展示デザインで公開する。

 

 

 

須藤玲子

茨城県生まれ。

武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル研究室助手を経て、 株式会社「布」の設立に参加。 現在取締役デザインディレクター。

英国UCA芸術大学より名誉修士号授与。 2019年より東京造形大学名誉教授。
2008年より良品計画のファブリック企画開発、 鶴岡織物工業協同組合、 株式会社アズのデザインアドバイスを手掛ける。

2016年無印良品アドバイザリーボードに就任。 毎日デザイン賞、 ロスコー賞、 JID部門賞等受賞。 日本の伝統的な染織技術から先端技術までを駆使し、 新しいテキスタイルづくりをおこなう。

作品は国内外で高い評価を得ており、 ニューヨーク近代美術館、 メトロポリタン美術館、 ボストン美術館、 ヴィクトリア&アルバート博物館、 東京国立近代美術館工芸館等に永久保存されている。

2018年に国立新美術館にて個展「こいのぼりなう!」を開催。

代表作にマンダリンオリエンタル東京、 東京アメリカンクラブのテキスタイルデザインがある。

 

齋藤精一

 

ライゾマティクス・アーキテクチャー、 ディレクター。

建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、 2000年からNYで活動を開始。

その後ArnellGroupにてクリエイティブとして活動し、 2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。

その後フリーランスのクリエイティブとして活躍後、 2006年にライゾマティクスを設立。

建築で培ったロジカルな思考を基に、 アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブな作品を多数作り続けている。

2009年より国内外の広告賞にて多数受賞。 現在、 株式会社ライゾマティクス代表取締役、 京都精華大学デザイン学科非常勤講師。

2013年D&AD Digital Design部門審査員、 2014年カンヌ国際広告賞Branded Content and Entertainment部門審査員。

2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター、 六本木アートナイト2015にてメディアアートディレクター。

グッドデザイン賞2015-2017審査員。

2018年グッドデザイン賞審査委員副委員長。

2020年ドバイ万博日本館クリエイティブアドバイザー。

 

 

アドリアン・ガルデール

 

 

ルーブル美術館やケネディセンターといった国際的な文化施設で空間デザインをおこなうスタジオ、 アドリアン・ガルデール創始者。

フォスター+パートナー、 SANAA、 デヴィッド・チッパーフィールドや槇文彦といった建築家とも仕事の経験があり、 視覚的、 教育的、 そして来場者が展覧会の内容に引き込まれる展示デザインに定評がある。

CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile)

 

 

戦後から2008年まで操業されていた紡績工場、 南豐紗廠(南豐テキスタイル)の近代産業遺産保存プロジェクトの一貫として創立された非営利のアートセンター。

元紡績工場という建物の歴史を尊重し、 忘れ去られつつある香港のテキスタイル産業の歴史を伝えながら、 テキスタイルの素材、 アジアにおけるテキスタイル産業の歴史、 現在のテキスタイル産業の問題点を主題にした現代アーティストやデザイナー、 テキスタイルを実験的に用いるアーティストの展覧会を発表しているほか、 来場者が体験できる布や糸を使ったワークショップ、 アーティスト・イン・レジデンスプログラム、 国際シンポジウムなども開催している。

共同ディレクターは元水戸芸術館主任学芸員の高橋瑞木。

 

 

展覧情報

展覧会名: 須藤玲子の仕事―NUNOのテキスタイルができるまで Sudo Reiko: Making NUNO Textiles

会期:2019年11月24日 (日)―2020年2月23日(日)(毎週火曜日閉館)

開館時間:11:00am-7:00pm

会場:CHAT ならびにThe Mills内The Hall(南豐紗廠,香港荃灣白田壩街45號)

入場料:無料

詳細はこちら

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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