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10月12日に映画『M/村西とおる狂熱の日々』東京プレミア&トーク開催! 東京プレミア上映会直前インタビュー

 

 

“AVの帝王”として世界に革命を起こした村西とおる監督が、今秋10月12日(金)にドキュメンタリー映画『M/村西とおる狂熱の日々』を上映! 今から二十二年前の1996年7月20日から8月3日にかけて敢行されたAV撮影に密着したノンフィクションです。当時の村西監督は会社の倒産、膨大な借金という人生の負の遺産を抱え、借金の返済に奔走する日々を送っていました。そんななかでも消えなかったのが、仕事への情熱であり野望であり生への渇望でした。絶望を背中に感じながら狂ったように疾走するあられもない村西監督の姿、極限状態からほとばしる狂熱のエネルギー、むき出しの撮影現場、見どころ満載の本作完成を記念して、東京プレミア上映会直前インタビューをさせていただきました。

 

 

──注目のドキュメンタリー映画の完成、おめでとうございます。本作は今から22年前の若かりし頃の村西監督を追った映像を収録。AV撮影ロケ地は監督の第二の故郷である北海道なのですね。

 

約2週間のオール北海道ロケーションでした。北の大地の短い夏を惜しむようにむさぼるように私は縦横無尽に走っていたのです。 今回のドキュメンタリーは、AV制作とは別の撮影部隊を用意し、映像を撮っておいてもらったのです。当初はAVの撮影現場を映画の一作品として成り立たせようとすることは考えていませんでした。ただし「将来映像を志す人の参考にしてもらえたら」という気持ちがあり、わざわざ撮影の裏側を記録として残していたのです。

そんな風に「いつかきっと」と長年お蔵入りしていたものが日の目を見たワケは、ある編集者との雑談でこの映像の存在をお話したことがきっかででした。「面白そうですね、観てみたい」と仰るので、早速、ベーカム120本程の映像をお送りしたのですが……、3か月ほど音信不通。これは駄目だったかと思っていたら「監督、これを映画にしてみませんか」とお声をかけていただいたのでした。

 

──本作は村西監督作」ではないのですね。映画『アジアの純真(2011年)』や『オペレッタ狸御殿(2005年)』の製作に携わった片嶋一貴氏が監督をされています。

 

自分の世界から一歩も出ることのない、自己満足の世界になることは避けたかったのです。他の優れた才能にお任せしたら、全く新しい視点で作品を仕上げていただけるのではと。、どういう化学変化が起こるかを期待してのことでした。

こうして映像化しようと提案してくれた方との出会いがあっての本作完成となったのでした。私は出来上がったものには注文をつけておりません。プロデュースや編集、監督など一切すべてをお任せし、私という素材を思うがままに料理していただきました。それでいて赤裸々な私がスクリーンに存在し、ひたむきに必死に生きている姿を描いた。

出来上がった作品を観てみると、自分のことながら「なんだこの男は!」と驚きの連続でございました。まさに、大坂なおみ選手の言葉のように「この地球の上で生きていられない」ほどの恥しさを覚えたものです。

 

 

 

 

──確かに(笑)。予告編で映る顔つきが今とは別人のよう。こうしてお話ししていると非常に紳士なのですが、映像の中の監督はまるで魔物がとりついているかのようなオーラを感じます。予告でこれだけ濃厚ということは、本編はさぞ……。

 

女優を50から60名ほど引き連れておりましたし、撮影スタッフを含めると百名近くの大所帯。それでいて行く先々であらゆるパフォーマンスをしでかしていましたから、完全に別の次元にトリップしていたのでしょう。

北海道の美しく広大な自然の中を車で走らせ「あっ、ココがいいな。ヨシ、みんな素っ裸でサッカーするぞ!」なんて風にAVの撮影はスタートしていったのです。またあるところでは全裸でテニス大会や馬飛び大会をおっぱじめ、大草原をバックに集団で空手をやり出すという空前絶後のAV撮影でした。

牧場の隣でそんな撮影を始めたものですから、ご近所の農家の皆様が近寄ってきてポカンと口を開けていらっしゃいました。いかがですかと尋ねてみたら「この世のモノとは思えない。生きているうちにこんなものを目にすることができるとは……」と。過激の面持ちであったのです。

 

──いやいやいや(笑)! 「AV撮影の裏側」って何だろうと思っていたんですけど、そういう裏話もあるんですね。しかしオール北海道ロケで大人数の撮影部隊。そのスケールでのAVは当時は流行りだったんですか?

 

いいえ、同じようなものはないです。今までにない映像をつくり出したかったからこそ、あんな無茶な撮影をやってのけたのです。私の頭にいつもあるのは「人類がかつてあいまみえたことのない映像を見せるんだ」という想いです。

特に当時は会社が倒産してまだ四年程しか経っていない時期でした。抱えた借金をなんとか返済しなければと奔走しておりました。丁度DVDが出始めたころでしたので、“世界で初めてのAVのDVD”に挑戦しようと闘志をたぎらせていたのです。採算を取るために、DVD用の撮影とはまた別にヘアビデオ五本の収録も同時進行したロケでした。蓋を開けてみれば、トラブル、トラブルの連続でございましたよ。

 

 

 

 

──数々のAV作品を世に送り出してこられましたが、エロを超えた何かを撮影してきたのが村西監督の魅力のひとつ。今回もドキュメンタリーを超えた何かを私たちに突き付けてくれることを期待してしまいます。

 

「こんな作品、ほかでは見ることができないだろう」という驚きを差し上げることができると思っております。人間ドラマとして圧倒的な説得力であなた様に迫るでしょう。自分のことですが、ひたむきに生きる当時の自分自身を愛おしく感じました。

世の中で評価されるには、異端、空前絶後でなければいけません。今の常識に対して、非常識でなければ革命は起こせないのです。非常識な人物が天下を獲るプロセスを経て、やがてはそれが常識として浸透していくのでしょう。しかしそこに至るまでは他人様から「人間じゃない」「おぞましい」など謗られながら、クリエイションの苦しみを味わうのです。そういった私の姿が本作では余すことなく映し出されております。出演者やスタッフからさえも共感してもらえない2週間でした。私一人が大騒ぎをして、女優やスタッフはキョトンとしているのです。孤独ですね。

 

──予告編を見ただけでも非日常の世界が繰り広げられているのがわかりました。続きが気になって仕方ありません。 映画というとラストが読める構成、予定調和なストーリーも多々ありますが、予測不能のドキュメンタリームービーになりそうですね。

 

本作に出演しコメントをいただいた中のおひとりに、東京大学の松原隆一郎先生がいらっしゃいます。松原先生は「利益とは、不確実な将来に対して商機を得た経済活動に対してのみ与えられるもの」と仰います。

22年前の私が過ごした狂熱の日々は、まさにその通り。あり得ないようなことをし続けて、作品を撮影しきったのです。何十億もの借金返済の真っ最中でしたから、私の精神状態も普通ではございませんでした。常軌を逸している、狂気に生きる人間でございましたね。

 

 

 

 

──ハイ。あの……、映画宣伝などで使われているこの写真の村西監督の目が完全に……。

 

イっちゃってますでしょう。やってることが結果的にはナンセンスであり、鉄板の上で裸踊りをしているような状況でした。出演者やスタッフはみんなクールだというのに。けれど狂人のように、たとえ周囲に理解されなくとも突っ走っていかなければ、次々と巻き起こるアクシデントをものともせずに克服して進むことはできなかったでしょう。そういった台本のない人間ドラマにも共感していただきたいのです。皆様からするとあられもない、目を覆うほどのシーンがあるやもしれませんが、“なんとしても生き抜いてやる”の情熱に共感していただければ嬉しい限りです

スタートトゥデイの前澤社長は宇宙旅行に行くことが決まり「まだ一度も見たことのないような夢を見ることができるかもしれない」と仰っています。ですが私なら宇宙の果てに行かなくたって、この地球上でかつて誰も見たことがない天国や驚きを見せることができると自負しております。それが私の仕事なのですから。まずは皆様には、この作品を観ていただければ空前絶後の何かを発見していただけるのではないでしょうか。

 

──村西監督はもちろん、本作には各界からエネルギッシュな著名人の皆さんが出演されているのも興味深いです。

 

画家の片岡鶴太郎氏、漫画家の西原理恵子氏、高須クリニック院長高須克弥氏、浅草キッドの玉袋筋太郎氏、東京大学教授、社会経済学者の松原隆一郎先生、首都大学東京教授、社会学者の宮台真司先生など、二つ返事で出演を快諾してくれた方々です。皆様からの信頼、ご協力、とてもありがたく存じております。

決して巷にあふれているような、刺激のない睡眠導入剤のような作品ではございません。ただ単に利益を得るための道具としての映像でもございません。「人間って面白い! 生きるって素晴らしい!」とポジィティブに生きることを再認識していただけたら本望なのです。人間博物館みたいになってしまってもおりますけれど。この21世紀にこういう人間が生きている、ということを知っていただけたら、と思っています。

エロスの世界の裏側を追った本作を観て、ワクワク、ドキドキしていただきたいのです。ドキュメンタリーだからこそ出せる、作り物ではできない表現がここにあります。悲しみ、嘆き、失意などを生々しく映し出す。演技や演出で以て精緻な飴細工のように構築していくフィクションの世界とはまた別の味わいでございます。嘘や偽りのない迫真のドキュメンタリーで、人間の底力を目の当たりにしてください。

 

 

 

 

──人生100年時代、なんだか生きる気力や熱意を失いかけている人にも観てほしい一本ですね。そんな人にとってある種のブレイクスルーになりそうなほど、大きなパワーにあふれていそう!

 

人生100年時代に挫折はつきものでございます。当時の私は火だるま状態で、世間との接点も断ち切られてしまいそうな不安に駆られておりました。だからこそ全精力を北海道での撮影につぎ込み「いつか必ずまた返り咲く! 今に見てろ!」の想いでやり切ったのです。

そんな野望は現在も続いているのです。人生まだまだこれから何十年も広がってゆきます。一瞬一瞬はその一過程にしか過ぎません。まさに狂熱の日々でしょう。

ですから本作を御覧になられたら、大いなる元気とやる気を得ていただけるのではと思うのです。こんなに真っ向勝負で、必死に生きている人間がいるのだと知ってほしいのです。台本が準備されたサクセスストーリーとは正反対の世界がそこにありますます。ドキュメンタリーは現場次第。即興詩のようなものです。松尾芭蕉が旅先で俳句を詠んだように、私も北海道の地の行く先々で俳句ならぬ、映像を撮り、それが22年の時を経て一本のドキュメンタリー映画としてしかと記録に残ったのです。

 

──今や動画視聴のみならず動画制作も個人が簡単にできる時代です。youtuberが動画の世界を席巻していますし、映像の意義も変わってきたように思えますね。

 

そこで本作が見せているのが、プロの意地というものです。映像が氾濫した結果、面白い映像に飢えている人が多くいらっしゃいます。そんな方々も本作を通じて、プロが放つ映像の持つパワーを味わっていただきたい。「アダルトだから感動しないだろう」というレッテル貼りは必要ございません。

皆様は映像をフラットな感覚で楽しむ度量をお持ちのはず。我々制作に携わる者はそこを信じているから、製作を続けていけるのです。

この作品は一貫して「人を楽しませよう、興奮させてナンボ」の精神で作り上げられております。この心がありませんと我々の商売は成り立たないのです。

たとえば文章の世界は、面白くて且つためになるものに価値がおかれます。知識欲を刺激し、文章を読んだ人間の血となり肉となるものを作ることを目指すでしょう。

私たちの業界は違います。面白くて且つ興奮するものでなくてはいけません。コレがなかなか難しいのですよ。面白いけど興奮しないのでは価値があるとはいえません。

しかし本作は性的な興奮ではなく、人間としての興奮を引き起こす一本だと思っております。いわば人間賛歌のムービーでもあるのです。

──人間としての興奮ですか! AVの帝王を追ったドキュメンタリーというと男性に向けてつくられているかと思ってしまいますが、どんな人間にも感動を与えうる作品なのですね。感動というか、予告編を観てすでに衝撃は受けたのですが……。ロケバスで人が轢かれていましたよね?

 

このドキュメンタリーは多くの人に観ていただきたいと願っております。私のAV作品を観ていたかつての青年のみならず、現代に生きる若者、女性にもご覧いただきたいのです。腰を抜かすような映像、観終わったときに座席から立ち上がることもできないような衝撃を受けていただけることと太鼓判を押します。

映像作品を観て茫然自失の状態に陥る経験が出来ると思います。予告編での事故シーン、あれはドキュメンタリーカメラに撮られたものですが、本編ではその後のことも綴られております。

そんな驚天動地の世界が広がっているのが本作でございます。昨今の映画といえば、謳い文句はスぺクタル、最新技術のCGやVRを売りにしているでしょう。しかし視聴者はそういった最新技術を使った映像のアピールには慣れてしまい、驚きを感じなくなっています。

ところが本作で繰り広げられる狂熱の日々は、皆さんがかつて見ることができなかった衝撃的な映像です。人間の奥の奥、そのまた奥へと掘り込んでいく様子がカメラに収められております。この世で最も摩訶不思議なのは人間でしょう。これでもかというくらい人間の生き様が映し出されます。皆様、命の洗濯のひとときをお過ごしください。

 

『M/村西とおる狂熱の日々』一夜限りの東京プレミア当日は、映画上映後も楽しい時間が続きます。芥川賞作家・西村賢太さんとのトークショーのほか、村西監督がなんにでも答える質疑応答タイムも予定されています。怖いものみたさ、刺激を求めて、パワーをもらいに、、、。理由はなんでもいいのでしょう。なんだか心が惹かれると思った方は、10月12日(金)に「なかのZERO」へ足を運んでみてはいかが?  一夜限りのプレミア上映まで残すところあと少し。来たる狂熱の金曜日に村西とおる監督から生きる勇気をもらいにいきましょう。

取材・文:鈴木舞

 

 

2018年10月12日

 M”村西とおる狂熱の日々 東京プレミア&トークショー

村西とおる×芥川賞作家・西村賢太

 

【イベント情報】

なかのZERO 西館/小ホール(〒164-0001中野区中野2丁目9番7号なかのZERO)

2018年10月12日(金)開場|18:30 開映|19:00

 

【チケット情報】

前売り券3,000円|当日券3,500円 ※いずれも税込、全席自由

前売券ご購入方法 ローソンチケット(Lコード:31608)または公式HPにて

 【ローソンチケットの予約はこちらから!】

※ローソンチケット Lコード:31608

 

登壇ゲスト/村西とおる(AV監督)、西村賢太(芥川賞作家)、片嶋一貴(本作映画監督)

【公式サイトはこちら!】

 

 

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絶賛発売中!村西とおるドキュメンタリー映画「”M”村西とおる狂熱の日々」東京プレミア!

ビジネスマン必読のトーク術!モノが溢れる現代に「言葉の力」で需要を創る。村西とおる氏インタビュー第1回

あなたの人生、ナイスですね!欲を抱いて挑戦しよう。村西とおる氏インタビュー第2回

絶頂とどん底を経て知った「情熱」の価値はプライスレス!村西とおる氏インタビュー第3回

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
人生100年時代を楽しむ、
大人の生き方マガジンMOC(モック)
Moment Of Choice-MOC.STYLE

 

PROFILE

村西 とおる

1948 年9 月9 日生まれ。福島県出身、上京後、バーテン、英会話教材のセールスマン、テレビゲームリース業を経て「裏本の帝王」となるが全国指名手配となり逮捕される。その後AV 監督となって今日に至る。 前科7犯(うち米国で一犯)。 これまで3000本のAVを制作し、7000 人の女性の ヒザとヒザの間の奥を視姦してきた。
”顔面シャワー”” 駅弁”の産みの親。 「昭和最後のエロ事師」を自任し、「AVの帝王」と 呼ばれている。
2016年10月、波乱の半生を綴った「全裸監督 村西とおる伝」(本橋信宏著/太田出版)が刊行され、再び注目を集めている。

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