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明治日本の面影が蘇る写真展。明治の写真家 鹿島清兵衛の眼差し。

 

 

2019年6月1日(土)から8月31日(土)まで、明治期に活躍した写真家・鹿島清兵衛の写真展を開催する。

本展は、“写真大尽”として日本の写真界に大きく貢献した鹿島の生涯と功績を紹介する、本邦初の展覧会。

 

 

明治中期、裕福な環境に恵まれ、その半生と財産を写真に注ぎ込んだ男がいた。

東京・霊厳島新川(現・中央区新川)にあった日本有数の酒問屋、鹿島屋の八代目鹿島清兵衛である。

鹿島屋は、越後屋、大丸、白木屋と肩を並べる豪商だったといいます。八代目鹿島清兵衛は、先代が持っていた写真機を蔵で偶然見つけたのがきっかけで、写真にのめり込み、築地乾板製造所の設立や日本写真会の結成、大日本写真品評会の創立などに出資し、回り舞台やアーク灯が設備された豪華な写真館「玄鹿館」を開設するなど、自らの存在を数年間で世間に知らしめた。

“写真大尽”と呼ばれていたのは、明治20年代のことだが、特別注文した大型写真機で撮影した巨大写真やX線写真、マグネシウム閃光を使った夜間撮影など、当時としては前代未聞の写真制作に挑んだ。

それは、日本の写真界の発展に大きく貢献したが、そのころの破天荒な大盤振る舞いも当時の話題となった。

鹿島は、明治23(1890)年に、新橋「玉の家」の当時はまだ半玉だったぽん太をポスターのモデルとして起用し、それが縁で、後の人生を共に過ごすこととなる。

明治29(1896)年には、乱費がもとで鹿島家と離縁され、以降、写真館の閉鎖や爆発事故による指の切断など、波乱に満ちた晩年をぽん太に支えられながら過ごしていった。

 

 

 

 

本展では、鹿島清兵衛の代表作である宮内省に献上された「富士」(複製)や、九代目市川団十郎が演じる歌舞伎十八番「暫」の舞台写真(複製)をはじめ、名妓と謳われたぽん太や、鹿島の弟・清三郎の愛妾おえんたちの妖艶な姿、絹布に焼き付けられた写真応用美術品などを一堂に展示し、鹿島の魅力に迫る。

単なる道楽を超え、日本の写真界に偉大な功績を残した鹿島清兵衛の豪壮な世界を是非。

 

 

 

 

●鹿島清兵衛(かじま・せいべい) 慶応2(1866)年-大正13(1924)年

大坂の酒問屋「鹿島屋」の当主鹿島清右衛門の次男・政之助として誕生。

東京・新川(現・中央区新川)の鹿島屋本店の跡取り娘・乃婦(のぶ)と結婚し、八代目鹿島清兵衛となる。明治18(1885)年、浅草の写真師・今津正二郎を一日おきに家に呼び写真術を学ぶ。

明治21(1888)年、小川一真、バルトンと共に築地乾板製造所を設立。翌年、日本写真会が結成され入会。

明治26(1893)年、大日本写真品評会が創立され副会頭に就任。明治28(1895)年、木挽町(現・中央区銀座)に写真館「玄鹿館」を設立。館主を弟・清三郎とし美術陳列館を併設。

同年、戸田氏共と日本幻燈会を創設。明治29(1896)年、大日本写真品評会でX線写真の公開実験に成功。

翌年、英照皇太后御大葬を日本初の夜間屋外マグネシウム閃光で撮影。鹿島家に離縁された後は、玄鹿館を閉鎖。ぽん太を身請けし、京都で写真館を開くが失敗。

数年後、東京の本郷座前に写真館「春木館」を開店。ある日、マグネシウムの爆発事故を起こし右の親指を切断。

写真館を閉じ、三樹如月(みききさらぎ)の名で能の森田流の笛方となる。病没。享年58。

 

 

 

 

企画展名:FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展

「明治に生きた“写真大尽” 鹿島清兵衛 物語」

開催期間:2019年6月1日(土)-8月31日(土)

10:00-19:00(入場は閉館10分前まで) 会期中無休

会場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館

〒 107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)

TEL 03-6271-3350

 

 

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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