人生100年時代を楽しむ、大人の生き方 Magazine

飲みたい食べたい酔いしれたい! 酔っぱライター太鼓判! 岡山、高知、札幌のオススメ居酒屋!!

 

 

家飲みやご近所飲みもいいけれど、お酒に誘われてちょっと遠くに足を延ばすのもオツなもの。

酔っぱらい旅で全国をまわるライター江口まゆみ氏に、地方でオススメの居酒屋を教えてもらいます。

瀬戸内や北海道にある知る人ぞ知る居酒屋をご紹介。

そのほか暑い季節にぴったりの日本酒と料理の組み合わせ、江口氏開催のお酒の会など、アラフィフ要チェックの情報満載な酔っぱらインタビューをお楽しみください!

 

 

 

 

──近ごろの日本は熱帯気候に近づいていませんか?

春の陽気なんて熱気のようですし、夏の暑さもうだるほど。

暑い季節にオススメのお酒と料理を教えてください。

 

ワインやシャンパンは当たり前な感じですから、変化球で夏の濁り酒はどうでしょう。

濁り酒は夏向きのものがあるんですよ。度数を低くしたサラサラの濁り酒で、すごく人気で売れ行きもいいですね。

どぶろくみたいにドロドロしていないので飲みやすく、カルピスまでいかないくらいの甘さ。

味はヨーグルトに似ています。

酸味のあるお料理と合わせると美味しい!

 

──炭酸で割って、シュワっといきたいなぁ。

 

炭酸で割るのもいいですね。

夏の濁り酒は割ってもOK。アルコール12%くらいの夏濁りとレモンたっぷり搾った冷製パスタを合わせてみたり。

銘柄は千福「夏 にごり」がオススメです。

 

 

 

 

──日本酒が今、ブームですしね。

美味しい銘柄がぞくぞくと登場していますが、夏酒か~!

 

春の終わり頃は、夏酒がちょうど出てくる時期です。

透明の青い瓶に入っている夏吟醸もいいですね。

 

──飲みたい!夏吟醸でオススメは?

 

三井の寿「Cicala(チカーラ)」は夏のお酒にぴったりです。

それと湯川酒造店「九郎右衛門」の夏酒は生酒の原酒で、割水(出荷前のお酒に水を加えてアルコールを加水調整すること)をしていません。

飲んでみると甘くない味わいです。

毎年新しいバージョンが出てくるので、この季節のお楽しみですよ。

 

 

 

 

──生酒は加熱処理していないので、味わいはフレッシュで瑞々しい。

たしかに暑い時期にいいかも!夏に火入れしていないお酒って珍しくないんですか?

 

火入れしていない生酒は今、多いんですよ。

なんといっても冷蔵庫が発達していますから、保管も輸送もしやすくなりました。

生酒に合わせるなら、パスタはペペロンチーノのようなオイルソース系がいいです。

 

──おもしろいマリアージュですね。

パスタが魚介入りならもっと最高!

江口さんのお酒ベクトルは、最近はどちらへ向かっていますか?

 

日本酒もいいですが、そのときどきによってマイブームがあります(笑)。

私のお酒の変遷を紹介すると、中国の白酒にハマっていたことがあったり、テキーラやアグリコールラムを集めていたり……。

家にお酒がたくさんあって銘柄を言いきれない!

 

 

 

 

 

──全神経がお酒に向いてそうですね(笑)。

日本では日本酒への関心がかなり高まっているように感じられます。

 

47都道府県から集めた日本酒を、1種類ずつ置いているお店もありますよ。

 

──おぉ~!地方のお酒発掘も面白いですね~。

江口さんはいろいろな名店に足を延ばしていらっしゃいますが、地方のオススメ居酒屋というと?

 

まずは岡山にある「磯」。

岡山の酒一筋という酒蔵さんに教わったお店です。

お料理も新鮮!魚屋さんみたいにいろいろなお魚が並んでいるカウンターがあって、食べたいお魚を選ぶと「揚げますか?焼きますか?煮ますか?」と調理法を聞いてくれます。

私はカサゴを選んだんですよ。

まるまる一匹をまずお刺身の薄造りにして、唐揚げにして、最後はアラでお味噌汁。

数種類の料理でお魚を楽しめます。料理はお魚、お酒は酒一筋のもので、どれもすごく美味しかった。

酒一筋は、戦後幻の酒米になっていた雄町を復活させた酒蔵です。

もともと雄町がつくられていた地域にあるんです。酒一筋のおかげで雄町が日本中に広まりました。

 

 

写真:酔っぱライターの酒日記より

 

 

──岡山は瀬戸内で獲れた魚介が美味しいんですよね~。

瀬戸内の栄養なのかな。

しかも美味しいお酒とお食事をリーズナブルな価格で食べれたり。

 

銀座だったらいくら支払うんだっていうくらい美味しいお酒とお料理を、ひとり5,6千円位で飲み食いできました!

 

──うわ、いいなぁ……。

行ってみよ。もっといいお店知りたいです。

ふたつめのオススメも是非!

 

高知のひろめ市場! あれはもうすごかった。

地方って昼飲みの文化がほとんどないんですよ。

昼間は酒蔵で試飲もさせてもらえない地方もあります。鹿児島には「だれやめ」という言葉があって「一日の仕事が終わり、疲れを癒やす一杯」という風習を意味します。

お酒は基本的に夜に飲むものなんです。

それが高知ならば朝から酒場が開いている!

 

 

写真:酔っぱライターの酒日記より

 

 

──大きい赤羽みたいなイメージですか?

 

酒飲みのでかい溜まり場です。

本当にすごい。ひろめ市場といっても、いわゆる市場じゃないの。

店が軒を連ねているエリアで、〇〇横丁のようになっています。

大通りのアーケードのズンどまりみたいな場所にひろめ市場があって、お店がいろいろと集まっているんです。

昼間に行っても夜のメニューが楽しめるのもいい!

ひろめ市場の真ん中には、みんなが座って飲める場所があるんです。

いろいろなお店で買ったものを持ち寄って座り、お酒を飲む。

ビールはあの店、日本酒はこの店とか。

シンガポールのホーカーズ(屋台村やフードコートのように小さな飲食店が集合したエリア)に似ているかな。

 

──面白い文化ですね。あぁ~行きたい!

飲みたい!食べたい!

 

そうそうそう!昼酒NGでないですし。酒場に関して、高知は異空間!

 

──(笑)。酒場って地域の社交場でもありますよね。

 

東京でも下町のお店がコミュニティになっていて、地域に住んでいる人の集会所風になってますね。

ルールもはっきりしているでしょう。

初めて来た人は「おい、そこに座るな」なんて小言を言われながら、徐々にコミュニティの価値観に自分をすり合わせていく。

都心でも、探せばご近所さんが集まるお店がありますよ。

 

──地域のつながりが薄くなっている昨今。

最初はそういったやり取りが面倒に感じるかもしれないけど、地域と馴染むのもお酒の味わい方のひとつ。

それでは続けて3つめのオススメをお願いします!

 

札幌「味百仙」。めちゃめちゃいい居酒屋です。

なんといっても北海道の食!特にスペシャリテの「じゃがバター」が最高!

皆さん、じゃがバターと聞いたら「じゃがいもの上にバターか塩辛が乗っかったやつ」と思うでしょ?

味百仙は違います!

まるのまんまのじゃがいもに、バターがぎゅ~~~っとしみ込んで、めちゃくちゃ煮込まれているんです……!

 

 

 

 

──まるでバターの海で煮込まれたような!

 

そうそう!「じゅわ~っ」と、バターでしゅんだじゃがいもです。

それがすっごい美味い!

 

──僕もじゃがバターが好物なんですが、バターがいもにしみ込むのを酒を飲みながら待つのは嫌なんですよ。

注文して出てきたらすでにしゅんでるって最高じゃないですか……!

 

食べてみてください。でも、じゃがバターは予約のみですから予約して!

北海道のお酒もたくさん飲めますが、日本中のいい酒が集まっているんです。

「磯自慢」に「十四代」などすごい名酒がズラリ。

味百仙さんは蔵元さんと昔から取引をしているそうで、適正価格で仕入れているんです。

だから私たちが飲むときも、滅茶苦茶高く値段が設定されるわけじゃない。

 

──札幌だとすすきのが有名ですが、味百仙は札幌駅チカ。盲点でした。

 

北海道なら旭川にある「独酌 三四郎」もすごくいいお店。

『孤独のグルメ』にも出たから、有名ですね。焼き物などお料理も美味しい。

 

 

 

 

──あらゆるものが東京に一極集中しているように思われがちですが、居酒屋は全国行脚したくなりますね。

旅行しながら酒を楽しみたい……!

江口さんは今年はどんなお酒の楽しみ方をする予定ですか?

 

今年はいろいろやってみようと考えています。

3年くらい前から、私が開催しているお酒について教える会がブレイクしているんです。

東京ではいろいろな会を開いていました。

ビール、ウイスキー、日本酒、ワインなどテーマを決めて開催すると、100人位の応募が来ます。

特に日本酒がすごく人気。

ウイスキーの会にもたくさん応募がありましたね。

ウイスキーブームになる前に開催しましたが「ニッカVSサントリーの飲み比べ」でブレンダーを呼んでお話を聞く時間を作ったり。

今までは東京で開催していましたけど、名古屋で開催したら多くの人が来てくれました。

キャンセル待ちが出ちゃうくらい。

これはいろいろな地域で展開すると面白そうだなと思いまして、今年から北海道で毎月開催することに。

 

──セミナーでもやはりお酒を?

 

飲みます!前半は講義、後半がおつまみ付きの試飲です。

1セット全6回で、内容は日本酒、焼酎、ワイン、ビール、ウイスキー、スピリッツ&カクテル。

まずは座学でちゃんとお酒について学びます。

お酒の作り方などをきちんと教えて理解してもらったところで、さぁ飲みましょう!

1回につき7~8種類の飲み比べをして、お酒はちびちびではなく、たっぷり出しますし飲んでもらいます(笑)。

蔵元から取り寄せた美味しいお酒に、美味しいおつまみ。

最後は毎回、飲み会のような感じで楽しくなっちゃう。

そのままの流れで二次会に突入したりしてめちゃくちゃ面白いですよ。

 

 

 

 

──それって試飲なのかな、本気飲みなんじゃ(笑)。

参加したいなぁ。飲み比べそのものは独りでもできるけど、感想を共有できるのがいい

 

どんどん生徒さんが増えていますので、これから北海道でどんな展開になるか楽しみ!

今年は後半には大阪や福岡などでも開催したいですね。全国展開を狙っています。

 

──お酒で地域創生やコミュニティの活性化もできそうですし、やりがいありますね。

 

でも、お酒の講座を開催させてくれるカルチャーセンターがなかなか見つからなくて……。

協力してくれるカルチャーセンター、募集中です!

 

 

 

お酒のあるところ、美味い食あり、楽しい人あり!なんだかお酒を起点にして、人生はいくらでも広がっていきそう。

アラフィフの皆さん、若い頃とはまた違ったお酒の魅力、楽しみ方を見つけてみませんか?

自分ではよくわからないという人は、江口さんのお酒の講座に参加するのがオススメ!

人生100年時代、楽しくお酒を味わっていきましょう。

 

写真:横山君絵 文:MOC編集部

 

 

 

 

 

 

今、居酒屋が危ない? アラフィフ流 居酒屋の愛し方、愛され方。

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
人生100年時代を楽しむ、
大人の生き方マガジンMOC(モック)
Moment Of Choice-MOC.STYLE

 

 

PROFILE

江口 まゆみ

酒紀行家。「酔っぱライター」として世界の地酒を飲み歩く旅をライフワークとし、酒飲みの視点から、酒、食、旅に関するルポやエッセイを手がける。
これまでに旅をした国は20カ国以上、訪ねた日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウイスキーのつくり手はのべ300カ所以上にのぼる。
SSI認定利酒師。JCBA認定ビアテイスター。JSA認定ワインエキスパート。

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