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僕らが本を開く理由。ニューノーマル時代における、若者の読書事情

 

 

読書離れと言われて久しいが、その実態は?

10月下旬から始まる読書週間を前に、「読む・書く」をテーマに30回目の18歳意識調査を実施。

若者は読書にどう向き合っているのか?気になるその調査結果を発表!

 

 

 

 

 

読書が「好き」59.7%、 「嫌い」27.5%

1か月で本を読む冊数「1、 2冊」44.8%、 「全く読まない」32.7%

本を読む理由「本が好きだから」70.3%が最多。

本が好きではない人の読む理由トップは「内容に関心がある」56.5%

よく読むジャンルは「小説」62.6%、 「漫画」49.9%、 「ライトノベル」26.0%
本を読む媒体「紙」67.6%、 「電子書籍」5.9%、 「どちらも活用している」26.4%
「紙」で読む理由:実物を得ることでの満足感や、 「手に紙として持って読む方が、 読んでいる気になる」 「ページをめくる感じが好き」電子書籍より本を読んでいる実感がわいたり、 ページをめくりながら読むことの楽しさを感じられるという理由が多く挙がった。
「どちらも活用している」の理由:紙・電子書籍それぞれの良さがあるという意見や読む場所や本のジャンルによって使い分けているという回答が多く挙がった
「電子書籍」の理由:主に携帯性や保管場所に困らないという点で利便性を感じている。
コロナ禍の影響で読書量が「増えた」24.9% 「変わらない」69.1%
新聞「読む」32.7% 「読んでいない」67.3%
新聞を読む人「世の中のことを幅広く知れる」50.8%

 

 

 

読まない人「読むのが面倒くさい・読む時間がない」47.8%

 

 

1日のうちに新聞を読む時間「5分以上10分未満」44.3%

読んでいるのは1位「一面」54.4% 「総合面」24.2%

文章を書くことが「好き」29.4% 嫌い27.7%
本を読む冊数が多いほど文章を書くことが好きな割合が高く、 「3冊以上」は46.2%の人が「好き」と回答
文章を書くことが好きな理由「書きたいことがある」56.1%
嫌いな理由「書くことが苦手」62.5%、 「どう書いてよいかわからない」45.5%
投稿すること・書くことの中で特に好きなもの
短文をSNSに投稿
「ぱっと思いついたことを書けるから」「気軽に自分の気持ちを発信・共有できる」など、 深く考えずに投稿できる、 気軽さ・手軽さが主な理由として挙がる。
写真を使ってSNSに投稿する
「写真が好きだから」「写真の撮り方の工夫が楽しいから」など写真を撮ることが楽しいというものと、 「視覚的に伝えやすいのと、 それに加えて文章で自分の思い・考えを伝えることができるから」など、 言葉だけではなく写真があることでより言いたいことを伝えやすいという回答が挙がった。
手紙を書く
「相手の為に気持ちを込めて書き、 ゆっくり返事を待つ…というのが個人的に好きだからです」「手紙を書く相手のことを考えながら便箋を選んだり、 書く内容を考えたりする時間がとても好きだから」など、 受け取る相手のことを考えながら書く時間が楽しいという声が寄せられた。

 

 

読解力が低下していることについて「好ましくない」65.4%

 

 

自身の読解力について「低いと思う」は38.2%、 「低いと思わない」は33.7%。

読解力が低いと思う理由

•国語の成績が悪いことや国語に苦手意識があること、 文章の内容をすぐに理解できないことが理由として多く挙げられた。

•また、 「友達と話していても会話があまりできないから」「他人の話の意図を汲み取れない」など、 会話の中で理解できないことがあるという声も。

•ほか、 「あまり本を読まないため」「本を読む習慣がないから」など、 普段の読書量が少ないため、 読解力が低いと判断したという回答も見られた。

 

 

若者の読解力を向上させるためには

•    「本を読む習慣をつける」「とにかく活字に触れること」「漫画でも小説でも辞書でもなんでも良いので文章を読むことを習慣化する」など、 どのような内容のものでも活字に触れさせたり、 本を読む習慣をつけるべき、 という意見が多く挙がった。

•    また、 「学校で読書の時間を設ける」 「会社などでも読書の時間を朝30分程度設ける」など、 学校や会社などで読書をする時間を設けるというものや、 「既存の教育方法だけでなく、 読むことを楽しむような工夫をすべき」「義務教育で読解力を高める取り組みを強化する」など、 学校の教育で読解力を高める取り組みや、 読書の楽しさを教える取り組みを考えるべきという意見も寄せられた。

•    本を読ませるだけではなく、 「考えることを習慣化させる」「読書の時間を増やすことと本を読んで考える時間を増やす」「常に『何故そうなったのか』を考える」など、 本の内容について自分の意見や考えをまとめる時間も読解力向上には必要であるという意見も見られた。

•    ほか、 「映画化されたものなど入りやすいものから読んでみる」「内容をエンタメとかアニメだとか興味を抱きやすいものにした文章に日常的に触れて、 論理的思考を育む」など、 読みやすい題材やジャンルのものをきっかけに興味を持たせるというものや、 「沢山本を読んだ人に図書カードをあげたらいいと思う」「本の購入補助券を出す」など、 本をより多く買えるようにするためのアイデアも挙がった。

 

有識者コメント

かえつ有明中・高等学校副教頭 佐野和之氏

調査では本を読む冊数が多いほど文章を書くことが好きな割合が高かった。

多くの本に触れることで多様な表現に接し、 自身が伝えたい想いや感情を表す方法をいくつもストックしているからかもしれない。

興味や関心が生じた際、 主体的行動を起こすには何かしらの取っ掛かりが必要である。

読書という行為は本の中の具体同士を抽象レベルで結びつける力も養うため、 主体的行動のためのフレームづくりになっていると考えられる。

さらに、 情報を取得する際の読書がテレビやSNSとは異なり能動的な姿勢を要することから、 本を読むという行為自体が主体性の強化になっており、 教育の現場では本を活用した学びが益々必要とされるのではないだろうか。

 

OECD教育・スキル局 シニア政策アナリスト 田熊美保氏  アナリスト 鈴木文孝氏

調査では本を読む冊数が多いほど文章を書くことが好きな割合が高かった。

多くの本に触れることで多様な表現に接し、 自身が伝えたい想いや感情を表す方法をいくつもストックしているからかもしれない。

興味や関心が生じた際、 主体的行動を起こすには何かしらの取っ掛かりが必要である。

読書という行為は本の中の具体同士を抽象レベルで結びつける力も養うため、 主体的行動のためのフレームづくりになっていると考えられる。

さらに、 情報を取得する際の読書がテレビやSNSとは異なり能動的な姿勢を要することから、 本を読むという行為自体が主体性の強化になっており、 教育の現場では本を活用した学びが益々必要とされるのではないだろうか。

 

調査の概要

調査対象:全国の17歳~19歳男女

調査除外:下記の関係者は調査から除外

印刷業・出版業/マスコミ・メディア関連/情報提供サービス・調査業/広告業

実施期間:2020年9月29日(火)~10月5日(月)

調査手法:インターネット調査

報告書はこちら。

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
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