人生100年時代を楽しむ、大人の生き方 Magazine

南スーダンでの武力衝突。新型コロナウイルス感染症が広がる中、医療の現場はさらに深刻な事態に。

 

 

国境なき医師団(MSF)は、MSFのスタッフ1人が殺害され、 2人が負傷したことを確認した。

ジョングレイ州は南スーダン北東部に位置し、 MSFはピエリで診療所を運営している。

MSFは、 多くの人びとを死傷させた暴力的な行為に対し強い非難を表明している。

 

 

焼き討ちや略奪の被害に

ピエリ周辺で今回の武力衝突が発生したのは、 現地時間5月16日の朝。

当時、 MSFの診療所には患者1人とスタッフ3人がいた。

戦闘が起き、 人びとは近くの茂みや村落に逃れた。 その中には、 複数のMSFスタッフも含まれる。

争いは翌17日の午後まで続き、 その間、 一帯の村の一部が焼き落されたり、 住宅が略奪に遭ったりした。

MSFスタッフ2人を含む50人余りの負傷者は、 ピエリから北に約50キロメートルの場所に位置するランキエン村のMSF病院へ運ばれ、 治療を受けている。

南スーダンのMSF副活動責任者スティーブ・マッケイは、こう語る。

「今回の戦闘で犠牲になった方々に、 心から哀悼の意を表明します。 そして、 多くの人びとを死傷させたこの行為を強く非難します」。

 

さらに多くの死傷者がいる可能性も

マッケイは、 さらに多くの人が負傷している可能性があると懸念する。

「MSFはこれまでに、 銃撃で負傷した人を56人受け入れました。 ピエリの周辺ではもっと多くの方が亡くなり、 負傷者も100人を超えるのではないかと懸念しています。 もともと医療を受けづらい地域なので、 多くの人が負傷していながら救命手当てを受けられずにいる可能性があります」

ジョングレイ州ではこの数カ月において、 暴力的事態がたびたび発生している。 2カ月前の3月半ばには、 ピエリのMSF診療所では半日の間に68人の負傷者を受け入れ、 その多くが重体だった。

「武力衝突が繰り返されるたび、 住民に壊滅的な被害がもたらされます。 こうした加害行為が、 時に何百人さらには何千人もの避難を余儀なくし、 暮らしを奪う様子を、 MSFは幾度となく目にしてきました。 今、 雨期が始まろうとしています。 適切な住居のない人は、 毎年たくさんの命を奪うマラリアや、 呼吸器感染症、 急性水様性下痢といった病気の影響をより受けやすい状態に置かれています。 さらに、 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が国内全域に広がり始め、 状況をさらに難しくしています」

今回の暴力行為を受け、 MSFはスタッフの安全が保証されるまでピエリでの医療活動を一時中断するが、 今後もピエリをはじめジョングレイ州の人びとに医療援助を届ける活動を続けていく。

 

 

編集・構成 MOC(モック)編集部
人生100年時代を生きる、
大人のためのマガジンMOC(モック)
Moment Of Choice-MOC.STYLE

 

PROFILE

MOC 編集部

大人の生き方Magazine MOC(モック)編集部
芸術・イベント・自治体のニュースから厳選した情報のみをお届けします。

自立と孤立、依存と共存 中村うさぎ連載コラム 〜第45回〜

〜連載第45回〜自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えて…

自立と孤立、依存と共存 中村うさぎ連載コラム 〜第44回〜

〜連載第44回〜自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えて…

自立と孤立、依存と共存 中村うさぎ連載コラム 〜第43回〜

〜連載第43回〜自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えて…

自立と孤立、依存と共存 中村うさぎ連載コラム 〜第42回〜

〜連載第42回〜自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えて…

自立と孤立、依存と共存 中村うさぎ連載コラム 〜第41回〜

〜連載第41回〜自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えて…

自立と孤立、依存と共存 中村うさぎ連載コラム 〜第40回〜

〜連載第40回〜自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えて…